ミネラル欠乏症になると

毎日の食事は健康維持のためにもとても大切です。もし食事等から摂取するミネラルが不足しますと、いろいろな症状がでてくる可能性があります。偏った食事にならない様に調和のとれた食事をされることをお勧めします。

ご参考にしていただけましたら幸いです。

 

ミネラル欠乏とその症状

 

  【 名 称 】   【主な症状 】
ナトリウム 倦怠感、食欲不振、嘔吐、筋肉痛、意識障害、熱痙攣
塩素 食欲不振、消化不良
カリウム 脱力感、食欲不振、不整脈、夏バテ
カルシウム 骨の発育障害、骨粗鬆症、痙攣(けいれん)、癲癇(てんかん)、キレる、イライラ、 肩凝り、腰痛、動脈硬化、高血圧、もの忘れ
マグネシウム 循環器疾患、足がつる、目の下が痙攣、片頭痛、突然死、心筋梗塞、暑がり
リン 骨疾患、副甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
硫黄(イオウ) 皮膚炎、爪や髪の発育障害、解毒力の低下、糖尿病
貧血、慢性頭痛
亜鉛 成長障害、食欲不振、皮疹(ひしん)、創傷治癒障害、鬱(うつ)状態、免疫能低下、味覚異常、生殖能異常、催奇形性(さいきけいせい)
貧血、毛髪異常、白血球減少、骨異常、成長障害、白髪、滲(しみ)、皺(しわ)、動脈硬化
マンガン 骨病変、成長障害、骨の発達が悪くなる、傷が治りにくい、疲れやすい、血清コレステロール低下、血液凝固能低下、毛髪赤色化、皮膚炎
コバルト メチルマロン酸尿状、悪性貧血
クロム 耐糖能低下、糖尿病、動脈硬化、角膜疾患、動脈硬化症、耐糖能異常呼吸商低下、体重減少、末梢神経障害、遊離脂肪酸増加、窒素平衡の異常、代謝性意識障害、高コレステロール血症
ヨウ素 甲状腺腫、 甲状腺機能低下症
モリブデン 成長遅延、頻脈、多呼吸、夜盲症、視野暗点、易疲労性、昏睡、痛風、眠(しみん)、失見当識
セレン 心筋障害、筋肉痛、心筋症、爪床部白色変化
バナジウム 糖尿病
【病名の解説】
意識障害  意識の明晰(めいせき)さ・充実度・活発さ・秩序などが損なわれた状態
熱痙攣 高温多湿の環境で活動し、汗を大量にかき、水分だけを補給していると、塩分が失われ、血液の塩分濃度が下がったとき、足や腕、腹部の筋肉に生じる痛みを伴った痙攣が起きる。
循環器疾患  広義には循環器の疾患であるが通常は心臓血管系の疾患
副甲状腺機能亢進症  過剰に副甲状腺ホルモンが分泌されることにより起こる代謝性疾患。
皮疹(ひしん)  皮膚にあらわれる発疹(ほっしん)
催奇形性  妊娠中の女性が薬物を服用したときに胎児に奇形が起こる危険性のこと
悪性貧血 赤血球がつくられるときに必要なビタミンB(/1)(/2)や葉酸が不足するためにおこる貧血
高コレステロール血症  血液中の総コレステロール値が高くなる脂質異常症
甲状腺腫  甲状腺にはれが生じている状態
甲状腺機能低下症  甲状腺の機能が低下した状態。血中の甲状腺ホルモンが減少し、それによる症状が現れる。乳幼児期のクレチン病、大人では粘液水腫となる。甲状腺ホルモン過少症
眠(しみん)  放っておくと眠ってしまい、刺激に対する反応も鈍く中々目覚めない状態>
失見当識 見当識を失った状態のこと。 時間や方向感覚が失われること、相違を区別して認識できなくなるような、認識力を失うこと
メチルマロン酸尿状  軽症〜中等症の患児では、脳障害が徐々に進み、乳児期以降に発達の遅れやけいれんなどがみられます。

 [参考資料] 書籍、ホームページ、フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia) 、学者の話等